準備に抜け駆けはつきものです? |
「えーっと…あとは何買うんだっけ?」 「肝心なボールを忘れているぞ。」 「あとドリンクも忘れてるよ。」 横から部長副部長コンビに指摘される。 「そっか。これでよしと。私今日買い出し行って来るね。」 「ボールだったらムラスポで粉ドリンクだったら今日はドラッグストアがいいな。」 「乾チラシまでチェックしたんだね。」 「…1人でだいじょうぶか?」 「でも抜けたら怪しまれちゃうしだいじょぶだと思うよ。」 は腕まくりをして力こぶを見せた。 「俺だったら生徒会に呼び出されているとかでごまかせるだろう。」 「(手塚…それが目的で聞いたな…。)」 手塚国光さりげなくやる男である。 「ごめんね手塚。ありがとう。」 「あれ?今日は来ないの?」 「ちゃんは備品の買い出しに行ってもらってるんだよ。」 「ふぅん。手塚もいないんだ。」 「手…手塚は生徒会に呼び出されてるんだ。」 大石は不二に睨まれたどたどしく答えた。 「へぇー。そうなんだ。」 不二は納得したのかしてないのかわからないがコートに戻って行った。 その頃噂の(?)と手塚はというと… 「これで全部か?」 「うん。これで最後かな。」 「じゃあ帰るぞ。」 そう言って手塚は荷物を全部持ち上げた。 「え、手塚ー私も持つからいいよー。」 「だいじょうぶだ。」 「でも!」 に言われやれやれとした顔をした手塚はに一番小さい荷物を渡した。 「手塚ってやっぱり優しいね。」 ニッコリと微笑まれた手塚は少し赤くなった。 次の日。 「大石〜。」 「ちゃんどうかした?」 「えっとさー、ここじゃあれだから部室行かない?」 「(合宿の事か。)そうだね。じゃあ行こう。」 そして部室についた大石と。 「それでどうしたのちゃん。合宿のことだよね。」 「あ、そうそうしおりができたからチェックしてもらおうと思って。手塚いなかったし。」 「これ一晩で仕上げたの?」 「うーん早め早めにやらないと。メニューとかも決めなきゃだし。」 「でもすごいね。」 そう言って大石はパラパラとしおりをめくり間違いがないかどうか探した。 「ど・・・どうかな?」 「うん。間違いもないしわかりやすかったよ。」 「よかった〜。」 「でもね、」 「でも?」 「このへんてこりんな物はなんだい?」 「私のMyキャラ。Nマンっていうの。」 「そうなんだ。」 「他にもね〜。」 と言って紙を広げは次々とそのへんてこりんに似たものを書いていった。 「(手塚がいなくて今日はラッキーだったな。)」 の話を聞きながら1人思う大石だった。 BACK |