地区予選終了!!


「地区予選終了ー!!おめでとー!早かったねー。」

リョーマの試合が終わった後はすぐに祝いの言葉を口にした。

「確かにうちは第1シードだからね。」

「第1シードねー・・・・すごすぎる・・・・。」

「まぁ、地区予選はちょちょいのちょいってねん。」

「あ、でもリョーマも最後すごかったねー。」

「どうもっス。」

「それさー、痛くないの?本当に。」

「痛くないっスよ。」

はそれでも自分が痛そうな顔をしていた。







そして青学、不動峰両校が整列し、改めて青学の優勝を言われた。

「あの、腕の方どうですか?」

「君のせいじゃないからだいじょうぶだよ。」

河村と石田が話しているのを見て桃がちょっとしたいたずら心を燃やす。

「ほい。タカさん。」

「ショッキーーング!ずいぶんな球打ってくれたな小僧!」

その横では他の人たちも対戦相手と言葉を交わしていた。

「不動峰っていい人ばっかりなんだね〜。」

「皆必死だからよ。」

の隣にいた杏が答えた。

「必死?どうして?」

「あのイヤーな顧問を倒して今のテニス部ができて。全国狙ってるからね。」

「ふーん。でもきっとうちだって負けないよ!」

「私今度ちゃんとシングルスしてみたいなぁ〜。」

「えー。私は遠慮したいよ。杏ちゃん部長の妹だもん。強そう。」

ちゃんだってテニスやってたんでしょ?今度あそこで対戦。約束ね。」

「うーん。わかった。がんばって特訓するよ。」

と杏が話している前では手塚と橘が固い握手を交わしていた。

「(あの橘という男どこかで・・・・)少し調べてみるか。」

「乾?何を調べるの?」

乾は小さくつぶやいたつもりだったようだが隣にいたにはしっかり聞こえていた。

「あぁ、あの不動峰の部長だよ。」

「うーん。あの部長ってどれくらいすごいんだろうね。」

「あぁ。1年であれだけ部活をまとめあげ強くするのはすごいな。」

「そういえば桃がさっき言ってたんだけど杏ちゃんが兄にかかったらまずスマッシュは
打たせてもらえないわよ。って言ったんだって〜。めちゃくちゃ強いって事なのかな?」

「だろうな。これはますます調べてみる必要がありそうだ。」

と乾がそんな話をしていると後ろで他校生が話しているのが聞こえた。

「おい、青学の1年の話聞いたか?」

「あぁ。片目ケガしてあの柿ノ木の九鬼を倒した奴に勝ったんだろ?」

「これじゃあますます強くなっちまうよな〜。」

「あぁ。青学今年は死角なしだろうな。」

それを聞いたはうれしくて顔がニヤけてしまった。

・・・その笑い方はやめた方がいいぞ。」

「えー。だってうれしいじゃん。青学ほめてるんでしょ?」

「そんなにうれしいのか?」

「うん。だって皆がんばってるじゃん。それを認めてくれてるのってすごいうれしい。」

はさも自分が褒められているような喜び方をした。

は子供みたいでかわいいな。」

「乾。子供は余計!ちゃんと同い年なんだから。」

本当は乾より2個も年上なんだけどね。

「そう言われてもなぁ。」

やっぱりは子供っぽくてかわいいと思う乾だった。





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