マニュアルを詰め込もう!


「ねぇ、本当にダブルスやるの?」

はリョーマと桃に送ってもらっている途中何度も聞いた。

「だいじょぶっスよ先輩。明日っから特訓しますから。」

「地区予選明後日じゃんか・・・・・。」

「あ、先輩本屋行きません?」

「本屋?どうして?」

「ちょっと買いたい本があるんスよ。」

「越前本屋ならちょっと前にすぎたぜ?」

「じゃあ、戻ろうか。」

ぐるっと回れ右をして3人は本屋に向かった。







「で?リョーマは何の本買いに来たの?」

桃はお目当てのマンガがあるのかさっさとマンガコーナーへ行ってしまった。

「スポーツの本っス。」

「スポーツ?テニスでしょ?」

「・・・・・これっスよ。」

リョーマがお目当ての本を見つけるが・・・・・届かないらしい。

「何ー?初めてのダブルス?リョーマこんなの買うの?」

「俺ダブルス初めてなんスよ。」

「ふーん。リョーマでもちゃんと勉強するんだね。」

「どういう意味っスか?」

「いやいや。いつも自信まんまんだけどダブルスは不安なんだなぁと思ってね。」

「・・・・・・。」

「でもいい心掛けじゃん。まぁ、マニュアル通りには行かないからね。」

「俺飲み込み早いっスよ。」

「ま、せいぜい頑張る事だね。」

「じゃあ、買ってくるっス。」

リョーマはスタスタとレジの方へ歩いて行った。それと入れ違いに桃がの所へ戻ってきた。

「あれ?越前のやつなんか買うんスか?」

「そうみたい。桃はなんか買ったの?」

「これっスよ。ホイッ○ル。結構人気あるんスよね。」

「あぁ、それね。確か・・・・なんだっけ?他にも人気ある奴と一緒の雑誌に連載してるよね?」

「ジャンプの事っスか?他にもNAR○TOとかONE PIECEとか結構人気ありますよね。」

「あぁ、うん。それかぁ・・・・・。」

は何か納得いかないような顔で頷いた。

「あ、リョーマが来たからそろそろ帰ろっか。」

「ういっス。あ〜、でもなんかまた腹減ってきたっス。」

「桃先輩・・・・一体どれだけ食べれば腹いっぱいになるんスか?」

「さぁ。俺も知らねえよ。」

「まったくー。桃はもうすぐご飯なんだからガマンしたら?」

「そうっスね。とりあえずガマンします。」

に言われちゃ反論できない桃はしぶしぶながらうなずいた。







「さてと・・・・帰るけど・・・・こっからうちはどっちだっけ?」

まだこの世界に来てまもな・・くはないが道はさっぱりわからない

「送っていきますよ。」

「そうっスよ。」

「その割には2人とも顔が青ざめてきてない?熱?」

「いやぁ・・・・不二先輩が・・・・。」

「あ、周助か。じゃあ道教えて。そうすればたぶん帰れるよ。」

たぶんという所を強めては言った。

「不二先輩の家は確かここから近いっスよ。」

リョーマがに丁寧に教えるとは言われたとおりの事をぶつぶつ言いながら帰っていった。

先輩だいじょぶかぁ?」

「でも不二先輩の所まで行くのは恐ろしいっス。」

「そうだな・・・・バレるのも時間の問題っぽいけど。」

「そうだ、桃先輩ちょっと打ってきません?」

「ダブルスの練習しなきゃならねぇしな。」

とりあえずリョーマの家に向かう2人。





まぁ、どこにいても不二周助の呪いは届くという事を後から身を持って知る憐れな2人だった・・・・。





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