念願の青学へ第1歩!


無事青学への編入試験も合格し、(中2レベルの問題だから当たり前。)
今日は青学へ見学に行こう!思い1人でテクテクと青学へ。

「うっひょー。何度見ても広い。ウチの学校も幼稚園から大学まであるけど
絶対青学の方が広いよなぁ・・・・。いいなぁテニスコートもたくさんあるし〜。」

はそんな事をつぶやきながら目的地であるコートに向かった。







「おりょ。1年トリオだ。と、いうことは・・・・・。」

はこの先の展開を待ち望んだようにコートのフェンスに張り付いた。

「お前何やってんだよ。部外者は立ち入り禁止だぜ。」

コートの中にいる林と池田がに近寄ってきた。

「どうせ他校からの偵察かなんかだろ?今日はレギュラーいないぜ。」

「(そんなの知ってるよーだ。)」

「お前もやっていくか?ゲーム。」

「どーせズルなんだろ?」

は心の中であっかんべーをして目の前にいる2人を睨んだ。

「何だよ。やるか?」

「やんないよ。ばーか。」

はスタスタと別の場所からコートを見ていた。

「何だよアイツ。変なヤローだな。」

そう言った林の声はにも聞こえた。

「(はて・・・・ヤローって男じゃん。私男に見えるのか!?)」

ま、見えても仕方ない。今日はバレないように(誰にだよ!)ジーパンに
黒いだぼだぼのTシャツを着てこれまた黒い帽子を目深にかぶっていたからだ。

「全く。私は女だっつーの。」

今度は見えるように林と池田に向かってあっかんベーをしてやった。







がキョロキョロと辺りを見回しているとリョーマと桃の試合が始まった。

「お、始まる始まる。でもー。あれが捻挫だとは思えないわ。捻挫であれだけ動けるからきっと痙攣も・・・・。」

がぶつぶつつぶやいていると試合を終えたというか終わらせた桃がこちらに近づいてきた。

「お前か。林とマサやんが言ってたの。転校生か?」

「まぁ、そんなところ。(私は年上だっつーの!)」

口には出さず心の中で突っ込む。

「へぇ、テニスコートに来てるって事は入部希望?」

「もちろん。男子テニス部に。」

「へぇ。男テニはレギュラー取るの大変だけどがんばれよ。」

「どーも。(男テニっつってもマネージャーだけど。)」

はそろそろ帰ろうと思いコートを後にした。





その後桃はその日会った転校生を探したが見つからなかったのは言うまでもない。





BACK